角館に行ってきました。




桜は残念ながらほとんど散っていましたが、武家屋敷の街並は素晴らしいものでした。

江戸時代、秋田藩の大名であった佐竹氏はもともと常陸国にいました。世に武家は数多あれど、源頼朝以来の大名といえば、この佐竹氏と薩摩の島津氏ぐらいのものです。
清和源氏の流れを汲む名門中の名門でしたが、関ヶ原の戦でどっちつかずだったため、戦後は常陸から秋田へと転封となりました。
このとき国中の美人を連れて行ったのが秋田美人の起源・・・というのは冗談ですが、佐竹氏は秋田によく馴染みました。木材や鉱山に恵まれ、学問や芸術にも熱心で、多くの人材を輩出し、業績を残しています。
戊辰戦争では奥羽列藩同盟からいち早く抜けて官軍についたのは関ヶ原の記憶のためだったのかどうかはわかりませんが、戦火や災害を免れた角館の武家屋敷群は、江戸時代にタイムスリップしたかのような気分にさせてくれます。



秋田犬の武家丸くん。





稲庭さくらうどん。






武家屋敷の黒板塀と枝垂桜が、いまも脳裏によみがえります。

いつか満開の日に、また訪れることができますように・・・